ミネラルファンデーションとは
ミネラルファンデーションが人気の秘密はノンオイル
ミネラルファンデーション、通称MMUは、1970年代にアメリカのドクターが、手術痕ややけど跡にも使用できるように開発されたものです。
その後もニキビやアトピー性皮膚炎などに悩まされている女性も、メイクが楽めるファンデーションとして、皮膚科医が勧めています。
従来のファンデーションの肌負担とは
従来、肌への密着率を上げたり、肌馴染みを良くするためにファンデーションには、多くの油が入っています。
皮脂が多めなオイリー肌の方は、自分の油とファンデーションの油分で脂浮きしたり、化粧崩れをおこしたりする原因の一つになるのです。
鉄が錆びるように、肌も酸素に反応してサビます。それを酸化と呼びます。
ファンデーションも酸化します。
肌にのせて温められた油は酸化しやすく、紫外線を受けても、ファンデーションが次々と酸化を進行します。
ファンデーションの酸化は、肌に伝わり酸化させ、肌の細胞を老化させハリを失わせていくのです。
本来、ファンデーションは、紫外線から肌を守るべきものでありましたが、逆に、紫外線によって肌老化を促進させてしまうという、悲しい側面もあるのです。
そのため、ファンデーションの中には、酸化を起させないように酸化防止剤を使用しているものも多く、肌が敏感な方は、こんどは酸化防止剤や抗酸化剤に反応する可能性を持ちます。
しかも、ファンデーションに含まれる油は、洗浄力の強いクレンジングで洗顔しなければ、落とすことができません。
また、落としきれなかったファンデーションの油が、皮脂とともに毛穴に詰まり、ニキビや吹き出物原因の原因となっていきます。
強い洗浄力のある洗顔料には、得てして石油系界面活性剤が含まれていて、 肌の乾燥や肌荒れを引き起こすということは、多くの人がご存知のとおりです。
肌を老化(酸化)させないファンデーションと、強い洗浄力のクレンジングを必要としないファンデーションを、多くの女性は望んでいました。
その二つの特性を持っているのが、MMU(ミネラルファンデーション)なのです。
MMUは、多くのメディアで言われているように、石鹸で洗い流すことができるファンデーションです。
ミネラルファンデションの特徴
石油系界面活性剤などの言葉から、『石油』と聞くとどうもイメージが悪いのですが、ミネラルファンデーションに含まれるものは、純度の高い鉱物を使用していて、化学的に安定していて酸化しません。
一般的に、ミネラルファンデーションは、下記のような特徴を持っています。
- 天然由来成分(鉱物)で酸化しない
- 防腐剤、香料、タール色素は一切含まれていない
(製品ごとに違うので、厳密には、個々に成分表を確認要) - ファンデーションに使用されている紫外線散乱剤の成分である、
二酸化酸化チタンや酸化亜鉛が、日焼け止めの効果(SPF10~SPF20 PA++)をもつ - 油分を含んでいないので、石鹸で洗顔が可能
- 油分を含んでいないので、毛穴を完全に密閉させない
- 人間の肌とは、全く形成組織が違うので、肌に吸収されにくく、
皮膚に膜が張られ肌を外界の刺激からガード
ミネラルファンデーションの使用感
おおよその使用感は下記のとおりです。
- 密閉型ファンデーションとは異なり、皮膚呼吸が妨げらず、肌が疲れない
- 密閉型でないので、慣れていないと自然な仕上がりにならない
厚塗りに見えたり、キラキラ光ってしまったり、色選びが難しい等など - 油が入っていないので、脂浮き、化粧崩れ、テカリに悩まされることなし
- 鉱物に元々含まれている金属元素が、光を乱反射させ、
毛穴やしみなどの肌トラブルを上手にカバーし目立たなくする - 鉱物に元々含まれている金属元素の光反射を抑えてつける方法を身につければ、
薄づきなのにカバー力がある、透明感のあるメイクが楽しめる
ミネラルファンデーションの成分
ミネラルは、「ミネラルが不足は良くない」とよく聞きますが、ビタミン同様、人間の体の健康維持のために必要な栄養素です。
ミネラルファンデーションに含まれている成分は、体内取り入れたい成分とは異なり、おおよそ下記の4~6種類くらいが配合されています。
- 【マイカ】
ファンデーションのベースで、肌への伸びを良くするものです。 - 【酸化チタン】
紫外線を乱反射させ、肌への吸収を防ぎます。 - 【シリカ】
ファンデーションなどの肌触りを滑らかにし、余分な皮脂や汗などを
吸収するために用いるごく細かい無機物の粉体である。 - 【オキシ塩化ビスマス】
肌の光沢を出し、カバー力を上げます。 - 【酸化鉄】
自然の顔料(色成分)として着色するために使用されています。
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